屋根葺き替え(ふきかえ)工事について
屋根葺き替え(ふきかえ)工事とは、既存の屋根を撤去して新しい屋根に葺き替える工事です。
近年では、瓦から軽量な屋根素材である金属ルーフやルーガーへと屋根を変更する工事される事例が増えています。
また、施工数は少なくなってきましたが、瓦から瓦への葺き替え工事もあります。
ここでは、屋根葺き替え工事のメリット・デメリットや施工手順、弊社ミズノライフクリエイトの屋根葺き替え工事の特徴についてご紹介します。
屋根葺き替え工事の特徴

部分的な補修工事や、屋根カバー工法(既存の屋根の上に重ね貼りする屋根工事)と比較すると、葺き替え工事はコストがかかります。
しかし、長期的に見れば、屋根葺き替え工事により新調した方が将来の補修コスト削減や耐震性の向上の観点でもメリットがあります。
屋根の工事には屋根塗装やカバー工法などいくつかの工事方法がありますが、既存の屋根の劣化が激しい場合は屋根葺き替え工事がおすすめです。

工事種別 | メリット | デメリット |
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屋根葺き替え工事 |
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屋根カバー工法(重ね葺き)工事 |
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屋根葺き替え工事のメリット
耐応年数が長くなる
最近の屋根(瓦)葺きの工事では、乾式工法(屋根に土を載せない)で施工します。
住宅の屋根の重量が軽減できる分、雨漏れの原因の防水シートも20年保証付きのものまであり、住宅の寿命より長期になります。
耐震性能が上がる
近年、耐震瓦、軽量瓦といった新製品の瓦が生産されています。
屋根部の軽量化は建物の耐震性の向上に大きなメリットといえます。
屋根葺き替え工事のデメリット
工事期間が補修に比べて長くなる
屋根瓦の補修が2~3日の工期なのに対して、屋根瓦葺き(やねかわらぶき)の新調は7日~12日くらいかかるため、比較的工期期間が長くなります。
価格が補修工事に比べて高くなる
屋根補修と比較すると、撤去→下地補修→ルーフィング貼→桟打→瓦貼→左官工事と工程が増える分、人件費や産廃処理費、瓦材料費など補修工事よりかかることがデメリットです。
近年の屋根事情 近年の瓦の材質、施工法においても、材料の変化、施工法においても、10年前と比較 になりません。
屋根葺き替え工事をご検討するタイミング
瓦屋根の寿命は20年といわれています、ほとんどの屋根瓦は20年以上メンテナンスされていない屋根がほとんどです。築20年過ぎた瓦屋根がある場合は、屋根リフォームの検討をおすすめします。
特に最近では、屋根コーキングだけで済ませてしまい、後から台風・強風雨によって再度屋根からの雨漏れが起こる事例がよくあります。
- 谷水切りの劣化による雨漏れしている瓦屋根
- 欠けや割れ・ひびが起きている瓦屋根
- 経年劣化により脆くなった瓦屋根
■下地の土がほとんどなくなった屋根 ■老朽化により漆喰が溶けている屋根
屋根葺き替え工事の流れ
ここでは、屋根葺き替え工事の施工の流れをご紹介します。
瓦から金属ルーフへの葺き替え工事の流れ
ここでは、代表的な屋根(瓦)葺き替え工事の施工の流れをご紹介します。
【STEP1】屋根葺き替え工事前の状態
いぶし瓦、施工20年の屋根瓦です。近年、天井から雨漏れが起こりだしてきたので以前から気になっていた屋根瓦の葺き替えを行います。

【STEP2】屋根(瓦)の撤去
瓦の撤去作業、瓦及び残土の散乱を防ぐために、土のう袋に入れて屋根から機械により降ろします。
瓦を土のう袋に詰めます 残土を土のう袋に詰めます
【STEP3】劣化箇所の点検
慢性の雨漏れだと下地まで劣化しているケースがあります。 その場合、下地の修復をまず行います。 ※写真は20年以上経過している屋根の防水シート。ビニール製で劣化しやすい。

【STEP4】シート養生(工事中の雨天対策)
工事中に雨に遭遇したり、翌日まで下地のままだと雨漏れを起こさないために、大型の シートで屋根を覆います。

【STEP5】下地合板(耐震性ではない)
防水ルーフィング、野地板の不均一を防ぐために下地合板を貼り、平滑な屋根下地に仕上げます。

【STEP6】ルーフィング(防水シート)
平滑な屋根面に仕上げした後、防水用のシートを貼ります。 近年、ゴム系が主流になっています。雨の侵入防止に役立ちます。 工事中に雨が降る事態になっても、ルーフィング処理まで行っていると、雨漏れのリスクは非常に少 なくなります。
防水シート(ハイトーン) 防水シート(ルーフィングシート貼りの様子)
【STEP7】金属ルーフ施工(耐震性の説明)
旧の屋根(瓦)は基本、瓦用に使用した、赤土の雨水の吸収力に頼っていたので、屋根の重量 が大きくなり、建物の負担が大きくなっていました。 乾式(土を載せない分、軽量化)工法になりました。

【STEP8】金属ルーフ施工

金属ルーフ施工を行いました。雨漏れの不安は激減します。
【STEP9】屋根瓦から金属ルーフ葺き替え工事完工
屋根瓦から金属ルーフの葺き替え工事の完了です。屋根瓦と比べ、屋根が軽量化したことで耐震性も向上しました。

瓦から瓦への葺き替え工事の流れ
既存の瓦屋根をご希望の施主さまもいらっしゃいます。ここでは、瓦から瓦への葺き替え工事もご紹介します。
STEP1〜STEP6までは前述の瓦から金属ルーフへの葺き替えと同じです。
【STEP7】桟木、施工(耐震性の説明)
旧の屋根(瓦)は基本、瓦用に使用した、赤土の雨水の吸収力に頼っていたので、屋根の重量 が大きくなり、建物の負担が大きくなっていました。 乾式(土を載せない分、軽量化)工法になりました。

【STEP8】桟木~瓦の釘打ち
防水シートの上に横桟(瓦を止めるために)間隔をあけて施工を施し、桟木に瓦を釘止めしま すので、直接ルーフィングに釘打ちしないことにより、雨漏れの不安は激減します。
ステンレス製の瓦用の釘 桟木に瓦釘を打(ステンレス製)ち付けている様子
【STEP9】屋根(瓦)の葺き替え工事の完工(乾式のメリット)
屋根(瓦)の葺き替え工事の完工です。

旧の瓦屋根は、土を大量に屋根の上に載せて、その上に瓦を載せて銅製の針金で止めていたの で、自然と屋根部の重量が増えます。(耐震性の悪化に繋がります) 近年は屋根下地の土を最小限にすることにより、耐震に対する性能を向上させた乾式工法が増えています。
以上で、屋根の葺き替え工事の施工は完了です。
屋根の工事をお考えならミズノライフクリエイトにお任せください
屋根は、外壁と違い普段目にすることがない分、屋根の痛んだ損傷がなかなか分かりづらいのが実態です。近年では、台風や強風の影響で、思わぬ損傷が起きていることもあります。
劣化が進行すると、さらに余計な補修費用が加算されていくため、見積予算が割高になりがちなので、早い目の施工がおすすめです。
葺き替えは外装リフォームでも色々な手法があります。選択肢も色々あり、予算面もメンテナンス面も軽量で耐震瓦と時代と共に進歩しています。
弊社では豊富な施工実績をベースに品質の高い工事を行います。屋根のリフォーム・補修工事をお考えならお気軽にお問い合わせください。
(※)可能な限り早くお返事をするように心がけておりますが、少人数体制でコストダウンを図っておりますため、繁忙期などお返事・調査が遅れる場合がございますのでご了承ください。
